BLOG

モデレートな健康ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. コラム
  4. モデレートという社名に込めた想い

モデレートという社名に込めた想い

社名の「モデレート」は英語で【適度】という意味があります。
その【適度】をなぜ社名としたのか───。

普段の生活でこんな言葉を耳にしたことはありませんでしょうか。「適度な運動をしてください──。」さて、適度な運動とはどのような運動でしょうか?また自分に見合った適度な運動とはどんなものでしょうか?これを正しく、わかり易く伝えられる人は少ないと思います。

昨今、我が国における運動不足は深刻な問題となっており、運動不足による関連死は、「第1位・喫煙」「第2位・高血圧」に続く第3位です。そして運動不足による関連死は、年間52,500人というショッキングな報告もあります。
現在のコロナ禍においては、外出の自粛、テレワークの推進などで更に運動不足の人口は増えていることでしょう。そんなご時世だからこそ【適度な運動】がますます重要になると考えています。

社名「モデレート」への想いは、私の特殊な経歴から生まれています。
私は順天堂大学体育学部スポーツ健康科学科時代に医師の黄川昭雄先生からスポーツ医学を学びました。はじまりは大学キャンパス内のトレーニング室の一画で、地域の方々へ運動療法を行う健康教室の実践でした。その実践の中でいちばん衝撃的だったことは【筋肉痛にならない筋力トレーンニング】というものでした。そして筋力をつけることよりも、筋力の発揮を促すことの重要性を知ったことが私にとってとても大きな衝撃でした。
そして学びを深めていく過程において、自分の親以上の年齢で身体問題を抱えた方々が、積極的に運動療法や筋力トレーニングに取り組み、効果を表していることを目の当たりにし、運動療法の可能性に心を震わせたこと覚えています。

大学卒業後は、まるでスポーツクラブの様なリハビリ専門病院(医療法人社団優駿会Dr.Kクリニック)の立ち上げとともに、約22年間「体力を正確に評価し体力を安全に向上させる」という治療コンセプトを基に、患者様のQOL(Quolity of life)向上をリハビリや筋力トレーニング、運動療法を通じてサポートしています。

対象者は、整形外科疾患や運動器疾患をはじめ、ACL(前十字靭帯)損傷などの術後、脳卒中、心臓病、難病、生活習慣病などの患者様で、小学生から90歳近いご年配の方々、プロスポーツ選手にいたるまで延7,000人近くになります。

特殊な経歴のポイントは、リハビリ専門病院の治療コンセプトが類を見ない体力向上であること。(なぜ、黄川昭雄医師が体力向上を治療コンセプトにしたかは別の機会にお話しするとします。)そして、本来リハビリ病院に必要な人材は理学療法士(PT)であるが、体力向上を治療コンセプトに体育学士という立場でリハビリに関われたこと。更に、患者様が治療段階から予防段階、そして習慣段階まで長い方で25年の人生経過に携われたこと。

このようなことがあげられます。
そしてこの特殊な経歴の中で「適度な運動」を患者様にわかりやすく、安全に、そして治療成果をあげQOL向上を叶えてきたことが他にはない私の特徴といえるでしょう。

運動のやり方はたくさんありますが、どの運動をどの程度を行うことが患者様にとって「適度」であり、QOLの向上につながるのかを正しくコーチングしていくことが、最も大切にしている取り組みです。現在弊社は、医療法人社団優駿会Dr.Kクリニックにアドバイザーとして関わっていますが、体育学士の使命として「病院に行く前にやれることがたくさんある」との想いから、病気になった方々の治療サポートだけでなく、医療現場で培った経験を活かし「病気になる前の習慣づくり」のサポートもおこなっております。

そして【適度】は運動のみならず、食事や睡眠、人間関係、働き方など、人々のライフスタイルすべてに【適度】をあてはめた考え方と活動を推進しています。

WHO憲章では「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義しています。この「…完全に良好な状態…」を、モデレート株式会社は「適度」に込めた想いで「人々と社会の健康を創造する」会社として創造し続けています。

written by Futoshi Sakata