歩くということが健康に大切な3つの理由
皆さんは健康をどのように定義していますか!?
WHO憲章では「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」と定義しています。これはつまり、病気のないことが健康ではないということです。肉体的、精神的に【完全な良好】が健康と言っているのです。さて、この健康状態を保つ上で【歩く】ことはどのように関わっているでしょう。
昨今のコロナ禍において緊急事態宣言が発動され、外出自粛制限によって家の外に出て歩くことが制限される体験を余儀なくされました。この体験により皆さんの健康はどのように変化したでしょう
①肉体的に完全に良好な状態でしたか
今まで一日に10,000歩近く活動していた生活から一変し、2,000歩どころか200歩の時があるほど歩く機会が激減し活動量が低下した。著しい運動不足から食べる量を気をつけていても体重がじわりじわりと増えてきた。筋肉が痩せ細っていくのを感じ、特にお尻まわりが細くなってきた。体力の低下をヒシヒシと感じた。
②精神的に完全に良好な状態でしたか
外出自粛制限によって、家から出ることが精神的に抑制され歩く機会が奪われていった。テレビからは連日感染者の増加、得体のしれないウイルスの報道に不安や恐怖を感じる毎日だった。業績の悪化で仕事に対する不安が日に日に増していった。
精神的に鬱々とした状態になった方は少なくないのではないでしょうか。
③社会的に完全に良好な状態でしたか
コロナ禍で社会活動も一変。通勤することで仕事に向かい、実際に人と会って仕事の打合せをし、次のアポイントがあるといって歩いて移動していた社会から、人と直接会うことの制限とテレワークの推進により、家の中の一室をオンラインで仕事ができるように改修し、通勤がなくなり家から一歩も出なくなる新しい生活様式に変化した。
駅まで歩いていた毎日からオンラインで無歩!日常生活に必要な買い物でさえ、毎日から週に1回に制限。これだけで歩く機会は86%も激減しています。
オンラインでの仕事では立ち上がることが減り、歩くことはなく、座りっぱなしによる腰痛と画面を凝縮することから目が疲れ、眼精疲労からくる肩こりが重症化さらに首痛。背中が丸まり姿勢が悪くなることで、頭の回転も鈍くなり仕事の生産性が低下。体調不調が精神的にも影響し、社会が激変する中で会社は保つのだろうか…と不安と焦りばかりが募る。
この3つに共通する問題は「歩く機会」の減少です。
歩くという行為は、人が生まれて1歳を過ぎた頃から行う当たり前の動作であり、無意識に行っている行為です。外出自粛という制限を体験し、改めて歩くことの重要性に気がついたのではないでしょうか。
健康であるためには
- 肉体的には、自分の体力を維持するために「歩く」ことで全身の筋肉に刺激を与え、体力維持に必要な活動量を維持する
- 精神的には、屋内から外に出て自然を感じ、太陽の光を浴びることでセロトニンを活性化させて心の安定維持していく
- 社会的には、歩くことで脳に十分な血液を循環し活性化させることで新しい生活様式へのアイデアや新しい仕組みを創造する
このように「歩く」ことは様々に影響するということなのです。
健康には自分の体力にあった「歩き」を習慣にすることが大切です。
その歩くための体力は、体重という重さを支え移動させことで筋肉に刺激を与え筋力トレーニング効果によって維持向上されます。歩くことで健康に向かっていくのです。だから皆さんにも歩いてもらいたいのです。
元気で明るく、前向きな笑顔にあふれた社会は健康だからこそ作れるものです。「歩く」ことにはそんな希望がつまっています。
written by Futoshi Sakata